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ZEUSブログ

After Effects ネットワークレンダリングに挑戦!(9)

■ボトルネックはLANだった!!

ネットワークレンダリングも早9回目。

はい。ここまで全く触れてきませんでしたが、実は弊社のLANは普通に10/100ベースのハブを使っております。

それはボトルネックになるんじゃないかとは思っていたので、ギガビットハブを入れようという話はしていたのです。

しかし、届くのに時間が掛かるし、どのくらい差が出るのか知りたいので、とりあえず100ベースで試してみたのです。

ネットワークに詳しい方は、まず一番に考えることだと思いますので、いつまでも回り道していて、歯がゆい思いをされていたのではないかと思いますが(笑)。

そしてついに、ギガビットスイッチングハブの登場です!!

gigabit1

仮設なのでダンボールの上、のパッケージの上に鎮座ましましてますが(笑)。

有名なNETGEARのProSAFE GS108です!

gigabit2

これで100ベースから一気に1000ベース!ギガビットイーサネットの誕生です!!

ちなみにこのハブにつながってる端末間だけの話です。インターネットは速くならないし、他のPC間では変わりありません(笑)。

お陰で、ちょっと遠いところにあるレンダリングサーバーは参加できず。LANケーブルも1mの奴はいっぱいあるのですが、長いのが足りない!!

いや長すぎるのはあるんだけどぶった斬りたい!!でもコネクターと圧着工具ないから無理!!(笑)。

ということでPCは最大4台の参加です。NASは2台使っていますが、ここまでは特に改善は見られませんでした。

さて、どうなるでしょうか!?

gigabit4

プロジェクドrising_frame2 (変換済み).aep゙のAdobe After Effects v13.2 (Windows 64)レンダリングログ レンダリングは2015/06/01、 16:58:17に開始しました。 2015/06/01 16:58:17 : コンポジション゙コンポ 1゙の開始 出力先 : V:\output\コンポ 7\コンポ 1_[#####].psd 2015/06/01 17:03:30 : コンポジション゙コンポ 1゙の終了 合計経過時間 : 5 分 13 秒 ログは2015/06/01、17:03:30に閉じられました。

5分!!
いきなりスタンドアローンと同じ結果が出ました!4台で!!
ちなみに2台ではどうなるかというと。

gigabit2

7分58秒!
gigabit11

ちなみに1台では12分のタイムが出てますね。

■結論!

今回は1分強、2Dで2,352フレームの動画をレンダリングしたわけですが、これが30分で、同じくらいのエフェクトが全フレームにかかっているとするならば、単純計算で30倍位の時間がかかるわけですね。(もちろんいろんな条件によってかなり違ってくると思いますが)

つまり、5分なら150分、2時間半もかかるわけです。レンダリングを待っていたら編集作業は進みませんから、やはり編集用とは別に最低一台レンダ リングサーバーが必要だと思います。その場合はネットワークドライブを使わないで、そのマシンに書き出していったほうが速いでしょうね。
あとはスタジオの規模によって、単位時間あたりどの位の長いキューが何本入ってくるのかによってシステムを考えていく必要はあると思います。今回はそこまでの実験はできなかったのでそこまで言及はできません。

ちなみに、この動画でのスタンドアローンのレンダリングの速度は4コアのi7でも6コアのXeonでもそれほど変わりはありませんでした。

長い動画や、エフェクトの多さ、複雑さなどによっても変わってくると思うので、コア数は多いほうがいいのでしょうが、最低4コアで十分ということでしょうか。

あと、NASを2台にしても、それだけでは目に見えた変化はなかったので、ファイルサーバーを一台用意して、監視フォルダと出力フォルダは同じサーバー(あるはNAS)でいいと思います。

まとめ

・After Effectsを使うなら、編集PCと別に最低1台はレンダリングサーバーが必須

・ネットワークレンダリングをする場合、レンダリングサーバーは最低4コア4台でスタンドアローンに匹敵する

・レンダリングサーバーやファイルサーバーを使うならギガビットイーサネット環境が必須

・(ネットワークレンダリングの際は)ファイルサーバーのスペックはそこそこで良い

・(ネットワークレンダリングの際は)ファイルサーバー(NAS)は入出力を1台でやっても良い

はい、これで一区切りとなりますが、また後日談とか、別のNASの話とか、続きがあるかもしれません。

どうかお楽しみに!!

 

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